ソのままの図書館。

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都会編 第10話「『信じる』とか『信じない』とか 前編」(前半)

このあたりかは大体章ごとにまとまって載せられますが、
前半は第48話・第49話、後半は第50話・第51話からと、妙に短い章でした。

翌朝。

いつものようにゴロが先に起きたのに気付いて、ボクも起きる。

しばらくして、リルとバンが起きる。

すると、プラとアリタもほぼ同時に集まる。


ゴロ達は、昨日の話を聞いたせいか、暗い表情になっている。
その一方でボクは、あの時後ろの方にいた、
「誰か」の正体が気になって仕方がなかった。

特にその事についてゴロ達から聞かれるわけでもなく、
ボク達はボク達でその事が気になって、思わずため息をついていた。

「・・・なんか、広場がにぎやかだなぁ。」
アリタが、ポツリとつぶやく。
「行く?」
バンがそれに答える。
「・・・そうしよっか。」
「そうダネ・・・。」
ゴロとプラも、それに賛成した。
ボク達も、その後に続いた。



「キュウコン伝説?」
「お前ら、こんな有名な昔話、知らなかったのか?」

・・・というのは、バンとハスブレロのやりとり。
以前からいるバンとアリタでも覚えていない話を、
ゴロ達が覚えているわけでもなく、(ボク達も知らないんだけど)
ハスブレロに勧められ、「ナマズンの池」で、長老に話を聞くことにした。

「・・・ほう、バンにアリタか。それに、ゴロと、プラだったかの。あと・・・?」
「あ、ボク達、以前この近くに住んでいたイーブイのリルと、こっちがルクです。」
リルがナマズン長老にあいさつした。
「そうか。まあ、座りなさい。」
ボク達も頭を下げ、池の岩場に座った。


始めのうちは、興味津々だった。



でも、キュウコン伝説を聞いた事で、



ボク達の不安は、余計に駆り立てられる事になってしまった。




話はほんの数分間だけだった。


でも、ボク達には何十分にも思えた。


それは、単に不安だったからじゃなくて、


その伝説に、“ニンゲン”が関わっていたという事実が、


ボク達の不安を強くしてしまったから。


話が終わったあと、


ボク達はすっかり黙り込んでしまった。


「ほっほっほ、あまりにも面白くて、言葉が出ないかの?」と、


ナマズン長老はのんきな事を言っていたけれど、


それすら耳に入らないほど、ゴロ達の不安は強くなっていた。


それよりも、ボクは別の事を心配していた。


もしそれが、「せいれいのおか」にいた「誰か」の耳に伝わって、


間違った噂を流されたら、


ゴロ達は、


どうなってしまうのだろうと。


無意識に、ボクの頭の中で、


その光景が、見えないはずの目に映っているように思えた。



後半へ続く
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  1. 2008/04/08(火) 19:53:23|
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