ソのままの図書館。

管理人のサイト「ソのままの空に」の小説保管所。最近は擬人化小説に浮気気味。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

都会編 第23話「決戦 中編」(23-B)

とりあえずフルの過去編はここまで。
予定ではC~Dまでになりそうです。

後編はまだプロットを立ててません。
それより今週末の演奏会本番の方が大変で(ry

このままでは暴走してしまう。

それを覚悟している反面、リル達まで傷つけてしまわないか不安だった。

でも、明らかに強力な力を持った相手に対抗するには、これしかない。

それに、これに勝ちさえすれば、あとはシャルだけ。

(上手くいけば、ではあるけど)今のリル達なら勝てるはず。

こいつが出てきたのは予想してはいなかったけれど、これさえ何とかすれば・・・。

いや、これを何とかしないと、いけない。

「クスクス・・・どうしたの?考え込んで」

背後に気配がした。・・・まずい!

「っ!・・・リル達には一切触れさせないよ・・・!」

リル達の眼前まで迫りそうだった。少しでも気を抜けられない。

「2人とも」

「「!・・・」」

「今は、エカルを連れて下がって。そうしないと・・・『巻き込んでしまう』から」

「え・・・」

「・・・わかった」

「リル・・・?」

「今は・・・近づけないから」

「・・・う、うん・・・・・・」

・・・良かった。

これで、巻き込まなくて済む。

所詮ボクはクォーターだから、体が耐えきれなくなると波導が暴走してしまう。

ポケモンであるバンは、ボクよりもずっとキャパシティはある。

でも、人間には耐えきれないし、それ故に覚醒するほどの波導を持つ者はほぼいない。

ゴロにもその危険性はあるし、エカルもそうだ。

父さんは・・・それに耐えきれる体だった。

なぜなら、『造られた存在』だったから。



父さんはいくつかのポケモンとの混血。ほぼハーフだったらしい。

その子供だから、ボクとエカルはクォーター。

父さんがそうであったことを知られているから、

ボク達もまた、そのことを知られると距離を置かれがちになっていた。

・・・まあ、その前から距離は遠かったけれど。

無愛想な奴と問題児じゃ・・・ね。


とにかく、今のボクの状態はとても危険だった。

体力的にも、精神的にも消耗が激しくなるから。

そして、何より・・・理性が無くなってしまうから。

何が起こるか解らない。あの時だってそうだった。

気がついたときには、家のベッドで寝かされていた。

酷く怯えたユイがベッドの側でボクの手を握っていたことを覚えている。

もはや、涙も出なかった。

どうしようもない現実に、ただユイを抱きしめるだけだった。


もう、そんな事にはしたくなかったのに、また、繰り返されようとしていた。

ほとんど覚えていないあの『影』。黒幕を、倒せずにいる。

それまでは、死ぬわけにはいかない。

目の前の敵を・・・

・・・倒、す・・・・・・まで・・・



「フル・・・?」

「様子がおかしいよ・・・!」

リル達の声も、もう遠ざかっていく。

今は、近づくことすら出来ないだろう。

シャルでさえも、圧倒されているのだから。

もう、ボクにすら、止められない。
スポンサーサイト
  1. 2009/06/05(金) 01:24:04|
  2. 都会編
  3. | コメント:0
<<田舎編 第25話「大地の叫び声 前編」(25-A) | ホーム | 都会編 第23話「決戦 中編」(23-A)>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。